Windows98/Me

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0705/02/news039.html

古いOSを使わない方が良いですよとは、一般には良い勧めではあろう。
しかし、どのようなOSを使うかは利用者の自由である。自由は責任が伴うので、セキュリティーに無頓着なまま使ってはいけないのであって、OSの種類を制限しようというのは論点が違う。

また、「何で古いOSを使うのか?」というのは「なんで新しいOSを使わなくてはならないのか?」という問いと表裏一体なのだ。OSの脆弱性は製品の品質の問題であるし、危険なソフトウェアの被害は危険なソフトウェアが持つ悪意によるものだ。

だが、現実問題として、広い意味でのネットワークに無関係で居られる機体は少ないのだし、古いOSを使っていることが他の人々の脅威の温床になるような使い方は当然制限されるべきだろう。それがテクノロジーの利用のリテラシーというものだ。

サポートの期待できなくなったソフトウェアを利用する者は、自己の他者に対する責任を特に銘記しなければならない。
メーカーに責任のすべてを求めるのは本質を見失う。すべての利用者は利用者の責任というものを考えなくてはならない。

無知はまだ悪ではないが、無知で居ても良いというのは悪である。